回答あたりの価格とスコアを並べる。公平な比較表はこれしかない
各社が公開しているのは100万トークンあたりの単価だが、判断に使う単位としては不適切だ。入力が安く出力が高いモデルは、逆の価格設定のモデルより1回の返答で高くつくことがある。Whiziのコスト指数は単位を固定している。入力1,000トークンと出力500トークンの標準的な回答1件を、2026年8月20日に確認した各社の公開料金で計算したものだ。スコアはArtificial AnalysisのIntelligence Indexで、2026年9月22日に取得した各モデルの最大推論設定の値になる。
フロンティアはLuna、Sonnet、Terra、Sol、Opusの順に並ぶ。Sonnet 5は価格がLunaの9倍で、スコアは1ポイント上回るだけだが、かろうじてフロンティアに入る。Haiku 4.5はその内側に大きく沈んでいる。$0.008から1セントまでの範囲では、同じ費用で得られる最高スコアはOpenAIのものだ。1セントを超えるとAnthropicになる。このチャートが言いたいのは1文だけだ。Opusを買える予算になるまでは、同じ金額ならOpenAIの行のほうがスコアが高い。
読むときの注意が2つある。1つ目は、Intelligence Indexは1系統のベンチマークにすぎないことだ。9ポイント差があっても、Solの文章がSonnetより優れているとは限らない。下書きや推敲については、このスコアが編集者の評価と一致したことはない。2つ目は、指数が使うのは定価だということだ。プロンプトキャッシュ、バッチ割引、長いコンテキストの割増料金によって、実際の請求額は上にも下にも動く。どの行でも出力が入力の5倍から6倍の価格になる理由は、AIのトークンとはで説明している。
料金表の全体像: OpenAIとAnthropicを並べて見る
| モデル | 入力(100万トークンあたり) | 出力(100万トークンあたり) | 標準的な回答1件 | 回答1,000件 | Intelligence Index |
|---|---|---|---|---|---|
| GPT-5.6 Luna | $0.20 | $1.20 | $0.0008 | $0.80 | 37 |
| Claude Haiku 4.5 | $1.00 | $5.00 | $0.0035 | $3.50 | 17 |
| Claude Sonnet 5 | $2.00 | $10.00 | $0.007 | $7.00 | 38 |
| GPT-5.6 Terra | $2.00 | $12.00 | $0.008 | $8.00 | 42 |
| GPT-5.6 Sol | $2.50 | $15.00 | $0.01 | $10.00 | 47 |
| Claude Opus 5 | $5.00 | $25.00 | $0.0175 | $17.50 | 51 |
| GPT-5.5 | $5.00 | $30.00 | $0.02 | $20.00 | 26(GPT-5.5 Instantとして) |
| Claude Fable 5 | $10.00 | $50.00 | $0.035 | $35.00 | この行は掲載なし |
表から読み取れることは3つある。1つ目は、Anthropicの価格帯がきれいな階段になっていることだ。入力は$1、$2、$5で、出力はどの行もちょうど入力の5倍になる。2つ目は、OpenAIの階段は下のほうが急で中ほどが平らなことだ。LunaはTerraの10分の1だが、TerraとSolの差は25パーセント以内に収まる。3つ目は、Anthropicの最新フラッグシップであるFableがOpusの2倍の価格で、入力$10、出力$50になっていることだ。これは指数がOpus 5とOpus 4.8の高速版に載せている料金と同じである。
GPT-5.5の行は注意を促すためのもので、おすすめではない。1回答あたりの費用はSolの2倍で、リーダーボードに載っているInstant版のスコアは26だ。定価で見ると、後継モデルのほうがすべての点で上回る。AIモデルのコスト指数には、価格付きの100行がすべて載っている。Google、xAI、Moonshot、DeepSeekのように、ここで取り上げた両社より安い行も含む。
どちらが安いかは、どの価格帯を買うかで決まる
下位ではOpenAIが大差で安い。 Lunaは1回答$0.0008でスコア37、Haiku 4.5は$0.0035でスコア17だ。分類、抽出、書き直し、日常の質問なら、OpenAIの行は価格が4分の1でスコアは2倍になる。これを別の見方で読む余地はない。
中位では価格はほぼ互角で、指数はOpenAIがリードする。 Sonnet 5の$0.007とSolの$0.01では、Anthropic側が30パーセント安い。一方、Solの47とSonnetの38では、OpenAI側が9ポイント高い。どちらが重要かは用途による。コード、数学、多段階の推論なら、指数は結果をおおむね正しく反映する。文章では反映しない。編集者が選び続けているのはSonnetの行だ。
上位ではAnthropic、ただし最上位が必要な場合に限る。 Opus 5は$0.0175でスコア51、Solより4ポイント高く、1回答あたりの費用は75パーセント増しだ。その上のFable 5は$0.035で、高速版を除けばコスト指数でもっとも高い行になる。4ポイントに75パーセントの価値があるかどうかは用途で決まる。追加の1ポイントにいくらかかるかは、推論モデルとはにある推論の強さのダイヤルで確認できる。Opus 5.5は2026年9月22日に入力$4、出力$20で登場したので、同じ回答は今では$0.014になる。Claude Opusをいちばん安く使う方法では、Batch APIでそれがさらに半額になる。
両方のAPIを同時に使いたい人向けに、ClaudeとGPTをいちばん安く併用する方法では、これらの料金で軽い月、普通の月、重い月を試算している。月額$20の定額プランとの損益分岐点は、ChatGPT APIとサブスクの比較にある。
同じモデルをクレジットプランで使うと、1メッセントいくらか
このサイトは、ここに挙げたモデルすべてについてメッセージ単位の価格を公開している。そこでAPIの単価の代わりではなく、横に並べて示す。Whiziでは、GPT-5.6 Lunaは1メッセージ1クレジット、Terraは4、Solは20、Claude Haiku 4.5は4、Sonnet 5は10、Opus 5は20だ。月間の付与枠は、Starterが800クレジットで$15.99、Proが2,500クレジットで$29.99、Powerhouseが10,000クレジットで$49.99になる。この6行のうち、Starterで使えるのはLunaだけで、ClaudeはもっとあたらしいHaiku 5.5が1クレジットで使える。Terra、Sol、Haiku 4.5、Sonnet、OpusはProから使える。
APIと見比べると、クレジットの階段ではSonnetがSolより安く、10クレジット対20クレジットだ。APIでは両者の差は1セント以内だった。Opusは20でSolと同じ段になるが、APIではOpusのほうが75パーセント高い。これは製品としての判断である。Whiziは、Sonnetファミリーも、Solも、トークン費用から決まる段より低い段で提供している。全体の階段はクレジットのリファレンスにある。フラッグシップの回答1件あたりでは、クレジットプランのほうがAPIより高い。Lunaでの日常的な回答1件あたりなら近い水準になる。プランにはアプリ、メモリ、アップロード、上限のある請求も付くが、APIにはこれがない。
API利用を買うなら、1回答1セント未満の用途にはOpenAIを買う。タスクが階段の最上位を必要とするならAnthropicを買う。中位は指数ではなく、タスクで値付けして選ぶ。
- 100万トークンあたりではなく、入力と出力の配分を固定した回答あたりで比べる
- どちらかが安いと言う前に、価格の横にリーダーボードのスコアを置く
- 安い価格帯ならOpenAIのLunaを使う。Haikuの4分の1の価格でスコアは2倍だ
- 中位はタスクで選ぶ。指数はSolに有利で、編集者はSonnetを選ぶ
- OpusはSolより1回答あたり75パーセント多く予算を見込み、4ポイントに見合うか判断する
よくある質問
ChatGPT APIとClaude APIはどちらが安いか。
価格帯による。2026年8月20日に確認した料金で標準的な回答1件を比べると、下位はOpenAIが安く(GPT-5.6 Luna $0.0008に対してClaude Haiku 4.5 $0.0035)、中位はほぼ同水準(GPT-5.6 Sol $0.01に対してClaude Sonnet 5 $0.007)だ。上位ではAnthropicが高く、Claude Opus 5は$0.0175で、Intelligence IndexのスコアはSolの47に対して51になる。
Claude Sonnet 5のAPI料金はいくらか。
入力は100万トークンあたり$2、出力は100万トークンあたり$10で、入力1,000トークンと出力500トークンの標準的な回答なら$0.007、回答1,000件なら$7になる。Claude Haiku 4.5は$1と$5、Claude Opus 5は$5と$25なので、Anthropicはどの行も出力が入力の5倍だ。
GPT-5.6のAPI料金はいくらか。
このファミリーは3行ある。GPT-5.6 Lunaは100万トークンあたり入力$0.20、出力$1.20で、標準的な回答は$0.0008だ。GPT-5.6 Terraは$2と$12で、1回答$0.008になる。GPT-5.6 Solは$2.50と$15で、1回答$0.01だ。その上にGPT-5.5があり、$5と$30で、1回答$0.02になる。
100万トークンあたりではなく、回答あたりで比べるのはなぜか。
入力と出力で価格が違い、1回の返答は両方を使うからだ。入力が安く出力が高いモデルは、逆の価格設定のモデルより返答1回で高くつくことがある。配分を入力1,000トークンと出力500トークンに固定すれば、どのモデルも1つの数字で比べられる。Whiziのコスト指数は100モデルでそれをやっている。
Intelligence Indexのスコアが高ければ、自分のタスクにも良いモデルといえるか。
コード、数学、多段階の推論なら、スコアは結果をおおむね正しく反映する。文章では当てはまらない。Claude Sonnet 5のスコアはGPT-5.6 Solの47に対して38だが、下書きでは今も編集者が選ぶ行だ。スコアは判断材料の1つとして扱い、APIの予算を確定する前に自分のプロンプトを両方で試すこと。