ChatGPT カスタマーサポート プロンプト20選:返金から怒れるお客様までチケット種別で紹介

簡潔な回答

カスタマーサポート向けChatGPTプロンプトの要点は、自社のポリシーとお客様のメッセージを貼り付け、文字数の上限を決め、ポリシーにない約束を禁止することです。チケット種別ごとに20本を紹介します。サポート担当者5,172人を対象にした調査では、AIの提案によって1時間あたりの解決件数が15%増え、経験の浅い担当者では30%増えました。

A chrome desk bell, a terracotta headset and a fan of terracotta message cards on a charcoal plinth, with rainbow glass OpenAI, Claude and Gemini marks on small black plinths behind them.

カスタマーサポートで効くChatGPTプロンプトとは?

効くプロンプトは、ChatGPTに3つのことを渡します。自社のポリシー、お客様の発言そのまま、そして約束してよい範囲の上限です。ポリシーがなければ、存在しない返金期間をでっち上げます。上限がなければ、200語も謝り続けます。以下の20本は、新人担当者にまず渡したいものをチケット種別でまとめたもので、それぞれ末尾に、よくある失敗を防ぐルールが付いています。自力で回答するヘルプデスクのAIエージェントは、2026年10月の料金ページで1件あたり$0.49から$2.00ですが、担当者が貼り付けるプロンプトは1件ごとの費用がかかりません。

チケット種別これを貼り付けてからお客様のメッセージを続けるよくある失敗を防ぐルール
1. 新規チケットへの初回返信「[会社名]のサポート担当として、このお客様に返信してください。質問された順にすべての質問へ答え、次のステップを日付付きで確認してください。120語以内。」「すべての質問に答える」で、2つ目の質問を飛ばす返信を防ぐ
2. 返金承認「[支払い方法]への[金額]の返金を確認する返信を書いてください。いつ届くか([5〜10営業日])と、お客様側で必要な対応(なし、または[手順])を伝えてください。80語以内。」期間は自分で指定する。指定しないとモデルが推測する
3. 返金お断り「お客様が当社ポリシーの範囲外の返金を求めています:[ポリシーを貼り付け]。最初の2文で断りを伝え、ポリシーの該当行を引用し、[代替案]を提案する返信を書いてください。ポリシーそのものについては謝らないこと。」「最初の2文で断る」で、断りが文章の奥に埋もれるのを防ぐ
4. 配送遅延・紛失「注文[番号]は[配送状況]と表示されています。分かっていること、分かっていないこと、次に連絡する日付、[日付]までに届かなかった場合の対応を伝える返信を書いてください。」「分かっていないこと」で、自信満々の誤った配達日を防ぐ
5. 怒っているお客様「このお客様は怒っています。お客様の言葉で具体的な問題を挙げ、当社側の責任のみを認め、具体的な解決策を1つと直通の連絡先を1つ示す返信を書いてください。『ご意見ありがとうございます』のような定型句は禁止。100語以内。」定型句は名指しで禁止する
6. 解約をほのめかすお客様「お客様は[理由]を理由に解約すると言っています。可能なら[理由]を解決し、変更できないことは率直に伝え、それでも解約したい場合の手順を案内する返信を書いてください。割引は提案しないこと。」「割引は提案しない」で、モデルが利益を手放すのを防ぐ
7. 情報不足「次の情報だけを尋ねる短い返信を書いてください:[リスト]。なぜ必要かを1文で説明し、1回の返信で答えられるよう質問に番号を付けてください。」番号付きの質問なら、3回ではなく1回の返信で済む
8. 当社のミスや障害「当社が原因です:[何が、いつ、誰に起きたか]。何が問題だったか、何を修正したか、再発防止に何をするかを伝えるお詫びを書いてください。ベンダーのせいにしないこと。120語以内。」先に事実を示す。そうしないとモデルは空白を言い訳で埋める
9. 上位担当(ティア2)への引き継ぎ「このやり取りをティア2の担当者向けに要約してください:お客様の目的、試したこと、失敗したこと、言及されたアカウント情報、ティア2が答えるべき1つの質問。箇条書きで、挨拶は不要。」「1つの質問」で、ティア2がやり取りを読み直す手間を省く
10. 開発向けバグ報告「このチケットをバグ報告にしてください:再現手順、期待される結果、実際の結果、端末とバージョン、報告したお客様の数。不明な項目は『記載なし』と書くこと。」「記載なし」で、でっち上げの再現手順を防ぐ
11. CRMメモ「このチケットをCRM用に3行で要約してください:問題、解決内容、今後必要な対応とその期日。」3行と指定しないと段落で書いてしまう
12. 返信を短くする「この返信を[60]語に短縮してください。数字、日付、名前、次のステップはすべて残し、最初のお詫び以外は削除してください。」削っても残すものを列挙する
13. トーンの確認「送信前の返信を読んでください。防御的、皮肉っぽい、曖昧に聞こえる文を指摘し、それぞれ1つずつ書き換え案を出してください。それ以外は変更しないこと。」「それ以外は変更しない」で、あなたの文章のままに保つ
14. 返信の翻訳「この返信をお客様向けに[言語]へ翻訳してください。元の英語と同じ丁寧さを保ち、確認できるよう翻訳結果を英語に戻してください。」逆翻訳が確認手段になる
15. 定型返信(マクロ)「[問題の種類]について、当社の優秀な担当者が送った返信が5件あります。共通する点をすべて満たし、お客様ごとに変わる部分を[角かっこ]にした定型返信を1つ書いてください。」モデルの考える良い返信より、実際の返信が優れている
16. ヘルプセンター記事「この解決済みチケットをヘルプセンター記事にしてください:お客様の質問形式のタイトル、1文目に答え、続いて番号付きの手順。お客様の個人情報はすべて削除すること。」公開前に「お客様の個人情報をすべて削除」する
17. ライブチャットの即答「[問題]に対するライブチャットの返信を[5]個書いてください。それぞれ30語以内で、親しみやすく簡潔に。1つは人間の担当者への引き継ぎにすること。」引き継ぎの文言はボットが忘れがちな一文
18. 折り返し電話のスクリプト「このお客様に折り返し電話するスクリプトを書いてください:挨拶、問題の1文要約、解決策、解決したかの確認、締め。お客様の返答を待つ間を示してください。」間を書き込まないと独白のようになる
19. 公開レビューへの返信「この[星2つ]のレビューへの公開返信を書いてください。具体的な点を1つ挙げて感謝し、苦情には1文で答え、[窓口]への連絡を促してください。70語以内。注文情報やアカウント情報は公開の場で絶対に確認しないこと。」公開返信には非公開の情報を入れない
20. 週次のチケット傾向「今週のチケットの件名と1行目を[N]件、名前を除いて貼ります。テーマごとにグループ化して件数を数え、下に貼る先週のリストと比べて最も増えた3つを挙げてください。」形容詞ではなく件数で、報告を検証できるようにする

角かっこの部分はあなたが入れ替える箇所です。どのプロンプトも特定のアプリだけの機能に頼らないので、ChatGPT、Claude、Geminiのどれでもそのまま使えます。営業メールなど送信側のメールも書くなら、メール作成のためのAI活用で新規営業とフォローアップのメールを扱っています。

AIでカスタマーサポート担当者は本当に速くなる?

はい。あるサポート部門の5,172人を対象にした現場調査では、平均15%、新人ではそれを大きく上回って速くなりました。Erik Brynjolfsson、Danielle Li、Lindsey Raymondの3氏は、あるソフトウェア企業でAIアシスタントが段階的に導入される中、5,172人の担当者を追跡し、結果を2025年2月にQuarterly Journal of Economicsで発表しました。このアシスタントは、担当者が採用、編集、無視を選べる返信案を提示するもので、上の20本のプロンプトを手作業でやっていることと同じです。

AIの提案は新人サポート担当者に最も効き、ベテランにはまったく効かなかった
スキル下位5分の1最もスキルの低い担当者約36%経験の浅い担当者低スキルを含む30%提案を最も多く採用採用率の上位5分の125%近く全5,172人平均的な効果15%提案の採用が最も少ない採用率の下位5分の1約10%勤続1年超経験豊富な担当者効果なし1マスは1時間あたりの解決件数が1%増えたことを表す、5,172人、Quarterly Journal of Economics、2025年

論文自体の要約は率直です。「AIの支援を受けると、1時間あたりの解決件数で測った労働者の生産性が平均15%向上する」。入社2か月でアシスタントを使う担当者は、入社6か月超でアシスタントなしの担当者とほぼ同じ成果を出しました。平均対応時間は43分の基準から約3.7分短縮し、およそ8.5%の減少です。お客様にも変化がありました。著者らは「お客様はより礼儀正しくなり、上司への取り次ぎを求めることが減った」と述べています。

逆方向の結果も2つあり、計画に織り込むべきなのはこちらです。解決率はほとんど動かず、82%から1.3ポイント上がっただけで、統計的に有意ではありませんでした。最も経験豊富でスキルの高い担当者は「速度のわずかな向上と品質のわずかな低下」を示しました。そのため、プロンプトはまず新人に渡しましょう。プロンプト15が学習元にする定型返信は、一番優秀な担当者に書いてもらってください。

サポートチームはAIエージェントを買うべき?それともChatGPTにプロンプトを貼るべき?

同じ質問がチームの対応速度を上回って届くようになるまではプロンプトを貼り付ける方式で十分です。その段階で、1件ごとのAIエージェント料金を比較しましょう。AIエージェントは自力でお客様に回答し、処理した会話ごとに課金されます。チャットの月額プランは、読んで送信する担当者のために下書きを作るもので、担当者が50件でも500件でも料金は同じです。各社の料金ページは2026年10月25日に確認しました(米国の定価)。

ヘルプデスクAIエージェントAI対応1件あたりの料金1件とみなす基準月1,000件の費用人間の担当者の席料金
Freshdesk Freddy AI Agent100セッションで$49、1件あたり約$0.49セッション。最初の500件はアカウントごとに1回のみ含まれる約$490Growthは担当者1人あたり月$19(年払い)
Gorgias AI Agent年間プランは$0.90、月払いは$1.00自動化されたやり取り。チケットとしても数えられる$900〜$1,000Gorgiasヘルプデスクのプランが別途必要
Intercom Fin成果1件あたり$0.99お客様が解決を確認した、質問をやめた、またはFinがワークフローを完了した場合$990Essentialは1席あたり月払い$29、年払い$19
Zendesk AI agents契約型は$1.50、従量課金は$2.00自動解決。担当者1人あたり月5〜10件が含まれる$1,500〜$2,000Suite Teamは担当者1人あたり月$55(年払い)、月払いは$69
Salesforce Agentforce会話1件あたり$2会話。解決が条件とはページに記載なし$2,000別途料金

チャットプランは、この計算の反対側にあります。Claude Proは月$20、年払いなら月$17で、ChatGPT Businessは月払いで1席$25、年払いで$20、最小2席です。チャット席の担当者5人なら、合計で月およそ$100から$125です。これはIntercom Finが1,000件の解決に請求する額の10分の1から8分の1で、しかも担当者は送信前にすべての返信を読みます。AIエージェントが勝つのは、同じ質問が毎日繰り返され、ヘルプセンターがすでに答えを持っている場合です。日曜の午前3時に誰も勤務していなくても返信でき、処理した分だけ課金されるからです。小規模なチームの多くは、まだそこまで至っていません。

このページを公開しているWhiziは、チャットプラン側のサービスです。1回のログインで280以上のモデルが使えます。Starterは月$15.99、年払いなら月$10.99で、ChatGPT LunaとClaude Haikuが使えます。Geminiと並べて比較するチャットは、$29.99のProから使えます。Whiziは、上の表のどのサービスにも1点で負けます。ヘルプデスク連携もチームプランもないので、お客様に自力で回答することも、サポートチームで席を共有することもできません。向いているのは、難しい返信を送る前にプロンプト3やプロンプト8を2つのモデルで試したい担当者です。

返信を正確に保つために、ポリシーをChatGPTへどう渡す?

サポート用の概要メモを1つ書き、プロンプトの前に貼り付けるか、アプリがメッセージのたびに読み直す場所に保存します。誤った返信の多くは、モデルが悪いのではなく、事実が欠けていることが原因です。概要メモは150〜300語で、次の6点を含めます。

  1. 何を誰に売っているか、2文で。
  2. 返金、返品、解約のルール。ポリシーページから引用する。
  3. 責任を持って約束できる配送やサービスの所要時間。
  4. トーンを3語で表したものと、使わない言い回し2つ。
  5. 上司の承認なしで担当者が提示してよいもの(クレジット、交換、なし)。
  6. チームが気に入った実際の返信を1件、全文そのまま。

そのうえで、すべてのプロンプトに次の1行を加えます。「概要メモにある事実だけを使うこと。概要メモにない内容をお客様が尋ねた場合は、推測せずに[CHECK]と書くこと。」この[CHECK]タグは、サポート業務で最も安上がりな安全策です。自信満々の誤答が、担当者が送信前に埋める目に見える空白に変わります。ChatGPTとClaudeにはどちらも、こうした概要メモを保持できるプロジェクト機能があり、一度保存すればプロンプトは短くなります。

サポート担当者がChatGPTに貼り付けてはいけないものは?

カード番号、パスワード、公的な身分証番号、お客様の健康に関する情報は、決して貼り付けないでください。上のプロンプトにはどれも不要です。名前を[お客様]、注文を[注文]に置き換えても、下書きは同じように役立ちます。会社のルールも確認してください。多くのサポートチームは、チケットを個人のチャットアカウントに貼ること自体を禁止しており、管理者のいるビジネスプランがそれを認める手段になっています。

特にプロンプト20に注意してください。1週間分のチケットは個人情報の山なので、件名と1行目だけを書き出し、事前に名前とメールアドレスを削除します。AIに貼り付けてはいけないものに、完全なリストと、各チャットアプリが何を保持するかを制御する設定があります。チームが個人プランとビジネスプランで迷っているなら、ChatGPT BusinessとPlusの比較で管理機能とデータの扱いを比較しています。

よくある質問

ChatGPTはカスタマーサポートに使える?

はい。担当者の下書きツールとして使えて、そこが最も根拠の強い使い方です。2025年に発表された5,172人の調査では、AIの提案により1時間あたりの解決件数が15%増えました。返信は担当者が読んで送信します。お客様に単独で回答するボットは別の製品で、ヘルプデスク各社が1件ごとに課金しています。

カスタマーサポートの返信に最適なプロンプトは?

最適なプロンプトは、自社のポリシーとお客様のメッセージそのままを貼り付け、すべての質問に順番に答えるよう指示し、文字数の上限を決め、ポリシーにない約束を禁止します。上のプロンプト1がその形です。より難しい文章作成には、Claude Proは価値があるかで、Claudeの有料プランと無料プランを比較しています。

AIはカスタマーサポート担当者に取って代わる?

これまでの根拠ではそうなりません。5,172人の現場調査では、AIが最も役立ったのは新人で、ベテランにはほとんど変化がなく、解決率もほぼ動きませんでした。現在ベンダーは、簡単なチケットを単独で完了するAIエージェントを1件$0.49から$2.00で販売しています。定型的な質問はボットへ移り、難しい案件は人が担当し続けることになります。

お客様のメールをChatGPTに貼り付けても安全?

個人情報を削除し、会社が許可している場合に限ります。名前、メールアドレス、カード番号、口座番号を削除しても、プロンプトは同じように機能します。多くのチームは、管理者のいるビジネスプランで許可しています。AIに貼り付けてはいけないものに、入力しないほうがよいデータの一覧があります。